こんにちは。イタリア好きが高じて、気づけば何度もトスカーナに通ってしまっている私です。
今回は、そんなトスカーナ州について、基本情報からグルメ、観光スポット、ちょっとディープな裏話まで、トスカーナ旅行を計画している方の参考になれば嬉しいです✏️
1分でわかるトスカーナ州

- 州都:フィレンツェ
- 代表的な都市:シエナ、ピサ、ルッカ、アレッツォ、リヴォルノ、グロッセート
- 地理・気候:西側はティレニア海に面していて、内陸はなだらかな丘陵地帯が広がっています。夏は乾燥して暑く、冬は比較的穏やかな地中海性気候で、ワイン用ぶどうの栽培にぴったりの土地なんです。糸杉が並ぶ丘の風景は、トスカーナといえばこれ、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。特にキャンティ地区やヴァル・ドルチャの丘陵風景は、世界遺産にも登録されているほど。
- Serie Aのサッカーチーム:ACFフィオレンティーナ(愛称:ヴィオラ)
フィオレンティーナは紫のユニフォームが印象的なクラブで、ボローニャとの「アペニン・ダービー」は毎回白熱すると言われています。
トスカーナの人たちはとにかくサッカーへの情熱が強く、試合の日は街のバールがどこも賑やかになる印象です。
地元のおじいちゃんたちがバールのテレビの前に集まって、一喜一憂している光景は、トスカーナらしい日常だと思います。
ちなみに、フィオレンティーナのファンは「ヴィオラ愛」がかなり強く、街中で紫のマフラーを巻いている人を見かけると、思わず声をかけたくなります⚽
日本からのアクセス・拠点おすすめ
正直に言うと、日本からトスカーナへの直行便はありません(2025年時点)。なので、まずはローマ・フィウミチーノ空港かミラノ・マルペンサ空港に入り、そこから国内線か高速鉄道(フレッチャロッサ)でフィレンツェへ移動するのが一般的なルートです。
- ローマから:フレッチャロッサで約1時間30分〜2時間
- ミラノから:フレッチャロッサで約1時間45分〜2時間
「乗り換えが面倒そう」と思う方もいるかもしれませんが、イタリアの高速鉄道はかなり快適なので、車窓を眺めているうちにあっという間に着いてしまいます🚄
拠点はやはりフィレンツェが一番おすすめです。理由はシンプルで、シエナ・ピサ・ルッカ・サン・ジミニャーノなど、トスカーナの主要スポットへ日帰りでアクセスしやすい鉄道網の中心地だからです。
中心部にホテルを取れば、荷物を持って移動する回数も減らせるので、旅の負担がぐっと軽くなると思います。
ちなみに、地元の小さな空港として「フィレンツェ・ペレトラ空港(アメリゴ・ヴェスプッチ空港)」もありますが、直行便は限られているので、まずはローマかミラノ経由と考えておくのが無難かなと思います。
もし車を借りてキャンティ地区やヴァル・ドルチャの田園風景をめぐりたい方は、フィレンツェかシエナでレンタカーを借りるのも良い選択だと思います💭
代表的な名物料理・ワイン

トスカーナ料理は、素材の味をシンプルに活かしたものが多い気がします。
派手さはないのに、食べると「これでいいんだ」と思わせてくれる、そんな料理が多いです💭
- Bistecca alla Fiorentina/ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ:分厚いTボーンステーキを炭火でレアに焼き上げる、フィレンツェの看板料理です。1人前でもかなりのボリュームなので、シェアするのがおすすめです。塩とオリーブオイルだけのシンプルな味付けなのに、肉の旨みがしっかり感じられて感動しました。
- Ribollita/リボッリータ:豆と黒キャベツ、硬くなったパンを煮込んだスープです。もともとは残り物を活用する家庭料理だったそうですが、これが本当に体に染みる美味しさなんです。冬に食べると特に沁みます。
- Pappa al Pomodoro/パッパ・アル・ポモドーロ:トマトとパンを煮込んだ、素朴だけど滋味深い一皿です。夏に食べるとほっとします🍞
- Pici all’Aglione/ピーチ・アッラリオーネ:シエナ地方の手打ち極太パスタを、にんにくとトマトのソースで和えた料理です。もちもちとした食感がクセになる、と言うと大げさかもしれませんが、個人的にはかなりお気に入りのパスタです。
- Cinghiale in umido/チンギアーレ・イン・ウミド:猪肉の赤ワイン煮込みです。トスカーナの内陸部では猪肉料理をよく見かけるのですが、初めて食べたときは「え、ジビエってこんなに食べやすいんだ」と驚きました(見た目にちょっとひるんでいたので😂)。
- Panzanella/パンザネッラ:硬くなったパンをトマトやきゅうりと一緒に和えるサラダです。夏の暑い時期にさっぱり食べられて、地元では定番の家庭料理だと言われています。
- Crostini Toscani/クロスティーニ・トスカーニ:鶏レバーのペーストをカリカリのパンに乗せた前菜です。トスカーナの食事はだいたいこのクロスティーニから始まる、と言っても過言ではないくらい定番です。
- Chianti Classico/キャンティ・クラッシコ:黒い雄鶏のマークがトレードマークの赤ワインです。ビステッカとの相性は言うまでもありません。
- Brunello di Montalcino/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ:長期熟成タイプの重厚な赤ワインで、特別な日に開けたくなる一本だと思います。
- Vernaccia di San Gimignano/ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ:トスカーナでは珍しい白ワインです。赤ワインのイメージが強い州ですが、魚料理と合わせるならこちらのほうがおすすめです。
個人的には、キャンティを飲みながらリボッリータを食べる、というだけで幸せな気持ちになります。
もちろん高級レストランでコースを楽しむのも良いですが、地元の小さなトラットリアで気取らずに味わうのが、トスカーナ料理の醍醐味かなと思います🥰
定番+穴場の観光スポット

定番の観光スポット5選
- フィレンツェ大聖堂:赤いクーポラが街のどこからでも見える、フィレンツェのシンボルです。クーポラの上まで登ると、フィレンツェの街並みを一望できます。階段はかなりきついので、動きやすい靴で挑むのがおすすめです。
- ヴェッキオ橋:アルノ川にかかる橋で、両側にはずらりと金細工店が並んでいます。夕暮れどきの景色が特に綺麗だと感じます。
- カンポ広場:シエナにある貝殻のような形が特徴的な広場で、後述する「パリオ」の舞台にもなります。広場を囲むカフェでのんびり過ごす時間も好きです。
- ピサの斜塔:説明不要の定番スポットですが、実際に傾きを目にすると想像以上の迫力があります。定番の「支えているふりをする写真」は、多少恥ずかしくても撮っておくべきだと思います(私も結局撮りました😂)。
- サン・ジミニャーノ:中世の塔がいくつも残る、通称「塔の町」です。丘の上に建つ姿は遠くから見ても圧巻で、フィレンツェから日帰りできる距離なのも嬉しいポイントです。
知る人ぞ知る穴場スポット
- バーニョ・ヴィニョーニ:広場そのものが温泉になっている、というちょっと不思議な村です。観光客もそこまで多くないので、静かにトスカーナの雰囲気を味わいたい方にはかなりおすすめです。
- ヴォルテッラ:エトルリア時代からの歴史を持つ古い町で、観光地化されすぎていないぶん、地元の人の生活がそのまま感じられます。アラバスター(雪花石膏)の工房が多いことでも知られていて、お土産探しにもぴったりです。
- ピエンツァ:ルネサンス期に理想都市として作られた小さな町で、街全体が世界遺産に登録されています。羊乳チーズ「ペコリーノ」の名産地でもあるので、食べ歩きにもおすすめです。
- モンテリッジョーニ:城壁にぐるりと囲まれた小さな城塞都市で、まるで中世の絵本の中に迷い込んだような雰囲気があります。シエナからも近く、立ち寄りやすいのも魅力です。
有名スポットを押さえたうえで、こうした小さな町にも足を延ばすと、旅の満足度がぐっと上がる気がします✨
その州ならではの豆知識・ディープな裏話

地元民の気質・あるある
トスカーナの人は「はっきり物を言う」と言われがちです(もちろん個人差はありますが😂)。他の地方から来た人が、その率直さにびっくりすることもあるとか。
ただ、悪気があるわけではなく、むしろ人情深い人が多いというのがトスカーナあるあるだと思います。
ちなみに、フィレンツェとシエナは中世から続く歴史的なライバル関係でもあるので、街の人にどちらの出身か尋ねると、思わぬ熱いトークが始まることもあります。
伝統的なお祭り・文化
シエナでは年に2回、「パリオ・ディ・シエナ」という伝統の競馬レースが開催されます。カンポ広場を裸馬が全力で駆け抜けるのですが、街を17の地区に分けて対抗するので、地元の人たちの熱の入れようは相当なものです。
優勝すると1年間その地区がお祭り騒ぎになる、というのだから驚きです。それぞれのコントラーダには固有の旗や色、シンボル動物があって、生まれた地区への帰属意識は日本人の私からすると想像以上に強く感じました。
また、フィレンツェでは復活祭の日に「スコッピオ・デル・カッロ」という珍しい伝統行事が行われます。花火を積んだ荷車に、聖火から取った火を鳩の形をした装置で点火する、という少し不思議な儀式なのですが、これがうまく成功すると、その年は豊作になると言い伝えられているそうです。初めて見たときは、その独特さに驚きました。
さらに、ヴィアレッジョという海沿いの町では、巨大な張り子人形が街を練り歩く「ヴィアレッジョのカルネヴァーレ」というお祭りもあります。
政治家や有名人を風刺した人形が登場することも多く、イタリアらしいユーモアのセンスが感じられます。
こうした伝統行事は、観光客向けのイベントというより、地元の人たちにとって本当に大切な年中行事なんだな、というのを肌で感じます。もし旅の時期がタイミングよく重なったら、ぜひ現地の空気を体感してみてほしいです。
